今日はあざについてお話しします。

「あざ」はもともと鮮やかで際立っていることに由来していて,いまでは皮膚の一部が周囲の皮膚と異なっていることを指します。

色別に赤あざ,茶あざ,黒あざ,青あざなどと分けられることもありますが,そのなかにもいくつか種類があります。

赤あざには,生まれた時からあって色や大きさもあまり変化のない,平らでくっきりした「単純性血管腫」と,生まれた時には目立たないものの,生後1~2週間に赤い斑点がでてきて,次第にもりもり盛り上がってくる「乳児血管腫(イチゴ状血管腫)」があります。症状がほぼ変わらない単純性血管腫に対し,乳児血管腫のほうは1歳半をピークに自然退縮すると言われますが,最近では整容的な観点からどちらも早期レーザー治療をお勧めするケースが増えています。(当院ではお取り扱いがないレーザーです”(-“”-)”すみません↷)

茶あざは,扁平母斑と呼ばれます。原因としては,色素を出す細胞の機能亢進によって先天的,あるいは後天的にメラニン色素が増えるからだと言われています。一般的にレーザー治療が行われますが,反応しにくい,再発しやすいのが難点です。(またまた当院でお取り扱いがないレーザーです( ゚Д゚))

黒あざは,いわゆる’ほくろ’です。生まれたときからあるもの,成長にあわせて出現するものなど多種多様です。治療は,サイズや部位などによって,手術あるいはレーザー治療をご提案致します。(お待たせしました❢当院で対応できます❢)ごくまれにほくろの癌が混在していることがあります。ご心配なほくろがございましたら,早めに受診されますことをお勧めします。

そして青あざです。青あざには蒙古斑,異所性蒙古斑,太田母斑,外傷性色素沈着などがあります。蒙古斑はおしりに生まれつき生じた青あざで,基本的には10歳ごろまでに自然退色すると言われています。一方で,異所性蒙古斑は,異所性=おしり以外 にできた蒙古斑のことで,年齢を重ねるとある程度まで薄くはなりますが,完全に消えることはありません。また太田母斑とは,通常顔の片側にだけ生じる青あざで,女性に多くみられ思春期に色が濃くなるという特徴があります。けがをしたあとに生じた外傷性色素沈着も含めて,いずれも整容的な観点からレーザー治療の適応となります。

ここで朗報です(*^▽^*)!本年度の診療報酬改正に伴い,当院で扱っているレーザー器でも青あざ治療が保険診療で可能となりました!部位や性状によっては,複数回の照射が必要であったり,十分な改善が得られないこともありますが,治療方法がわからずに諦めていた方,一度お気軽にご相談ください!